​箕面山 瀧安寺

平成30年9月4日に近畿圏を通過した台風21号により、堂宇が大きく破損いたしました。

箕面山の象徴的な建築物であり、国有形登録文化財である鳳凰閣が暴風に煽られ、川側に傾いてしまいました。また裏山のケヤキが倒れ、庫裏を直撃して大屋根が陥没いたしました。客殿は躯体が全体的に歪み、裏の斜面の一部は崩れ落ちました。

令和元年3月、令和の大修理と称して、多くのご支援のもと修繕に着手いたしました。

鳳凰閣の原状復旧、危険木の伐採、本坊の解体撤去、客殿の耐震を加味した修復等、じつに広範囲に及ぶ工事となり、また江戸期の建物であるため、次々と重なる追加工事に経費は底を尽き、力及ばす本坊再建、周辺整備に手が回らず、令和3年4月、工事を終えることとなりました。

同年10月、多くの皆様に箕面山そして台風災害のことを知っていただくため、修繕を終えた鳳凰閣・客殿の特別拝観を始めました。拝観料は今後の修繕に充てさせていただくとともに、より広く皆様のご支援をお願いする次第です。